Oracleは米国時間8月2日、「Oracle Cloud Applications」スイートの最新版として「Release 13」を発表した。Release 13では顧客エクスペリエンス(CX)や企業資源計画(ERP)、人的資本管理(HCM)、サプライチェーン管理(SCM)などの機能が強化されている。
OracleはRelease 13によって、同社のクラウド製品があらゆる規模の顧客をサポートできるようになると強調している。
同社のクラウドアプリケーション開発担当バイスプレジデントであるLiam Nolan氏は米ZDNetに対して、「3~4年前であれば、Oracleは大企業向けの製品を提供しているというのが市場の見方だった」と述べたうえで、「これらのサービスをクラウド上で提供するようになったことで、敷居は月単位でどんどん低くなっている」と語った。
Cloud ApplicationsスイートはSCM機能を提供し始めてまだ日が浅いものの、Release 13ではこの分野で200を超える新機能と、6つの新製品が追加されている。これら新製品は、社内業務の連携強化だけではなく、サプライヤーやメーカー間のコラボレーションの向上といった面を支援する。
Nolan氏によると、これらによって「マーケターとブランドオーナー、プロデューサー、実行に携わる関係者らを1つにまとめる完全なコラボレーション」が実現できるという。
これらの新たなSCMツールにより、資産の維持管理とともに検査や品質管理も支援される。
また、企業資源計画ツール「Oracle ERP Cloud」では財務ツールや調達ツールが強化されている。例えば大学や研究機関は、複数の資金調達を管理するツールを活用することで、さまざまな助成金やその他の援助資金の流れを管理できるようになる。またERP Cloudの国別ローカライズ対応にインドとブラジルが追加されている。
一方、人的資本管理ツール「Oracle HCM Cloud」に対するアップデートは主に、顧客ニーズに基づいたものとなっている。今回のアップデートでは、小売店やヘルスケア企業といった、労働組合などを抱える顧客企業のニーズをサポートする機能などが強化されている。
顧客エクスペリエンスという面でOracleは、「Oracle Sales Cloud」をアップデートし、モバイル機能やデータの可視化機能を強化するとともに、営業担当者の生産性を向上させるためのさまざまな新機能を追加している。さらに同社は、セールス関連のツールとサービス関連のツールを組み合わせた「Oracle Engagement Cloud」の展開も推し進めている。

提供:Oracle
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。