Microsoftは「Skype for Business」のロードマップについて、これまで沈黙を貫いてきた。
しかし、9月下旬に開催の技術カンファレンス「Microsoft Ignite」で予定されているSkype for Business関連のセッションリストから推測すると、同カンファレンスで、その沈黙は破られるかもしれない。
それらのセッションリストを見る限り、Skype for Businessの新しいオンプレミスバージョンの提供も実際に予定されているようだ。そのことは、「Plan your UC refresh correctly: Skype for Business on-premises vNext」(統合コミュニケーションの刷新を適切に計画しよう:「Skype for Business on-premises vNext」)というIgniteセッションの名称に明示されている。
MicrosoftはSkype for Businessの最新のオンプレミスバージョン「Skype for Business Server 2015」を2015年中頃に公開した。Skype for Business Server 2015は同社の統合コミュニケーションプラットフォームで、「Lync Server」の後継製品だ。
Microsoftは「SharePoint Server」のさらなるオンプレミスバージョンを提供していく予定であることを強調したが、筆者の知る限り、Skype for Business Serverについて同様の約束はしていない。そのため、Skype for Businessの将来について、さまざまな憶測が流れている。
さらに、Igniteセッションリストの情報から推測すると、Microsoftは「Skype for Business Online」の一部として提供しているサービスの一部を改称する予定のようだ。「Is Voice in the cloud right for you」(クラウド音声ソリューションはあなたに適切な選択肢か)セッションの宣伝文には、Microsoftの「Phone System」(旧名「Cloud PBX」)の機能セットとロードマップに対する洞察を提供する、と書かれている。さらに、Skype for Businessの「PSTN Calling」機能も「Calling Plan」に改称されるようだ。
「Microsoft Teams」とSkype for Businessの違いを明確にすることを主題とするIgniteセッションも、いくつか開催されるようだ。Microsoftは「Slack」と競合するTeamsについて、「『Office 365』におけるチャットベースのワークスペース」と説明している。Teamsの最初の名称は「Skype Teams」だった。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。