Upskillのソフトウェアは既にGEの複数部門に展開されている。Upskillの共同創業者であり、最高経営責任者(CEO)でもあるBrian Ballard氏によると、さまざまな部門内で「スマートグラスによって大きな変革がもたらされるユースケースが存在している」という。しかし、「その導入ペースは、例えば規制の有無といった、部門自身が有する作業プロセスによって変わってくる。これは長期的な取り組みではあるが、実際に勢いがつきつつある」という。
同氏は、主要な企業がようやくこの技術を信頼するようになったという点で、今後の数年で導入が進んでいくだろうと語っている。彼らはMicrosoftが「Microsoft HoloLens」を発表し、GoogleがGoogle Glassの成果をオープンにしたという事実を目にしてきているのだ。
同氏は「市場における信頼はとても重要だ。Fortune 500に名を連ねる企業とやり取りする場合には特にそう言える」と述べ、「Kickstarterで扱われるようなコンセプトのものを彼らが採用することはない。彼らは大企業のロードマップにふさわしいものを採用する」と続けている。
さらに、企業によるこのテクノロジの採用を容易にするようなソフトウェア群の増加という背景もある。Ballard氏は「考えられるすべてのユースケースに取り組むうえで、ソフトウェアソリューションのエコシステムを構築する必要がある」と述べるとともに、「(このテクノロジの)顧客採用の第1世代が過ぎ、現時点で第2世代が進んでおり、成果を得ることが容易になってきている。今後数多くのフォローアップとなる成果が生まれてくるはずだ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。