さらに、去年あたりからモールには、モバイル電子決済「支付宝」「微信支付」で利用できる自動販売機や、電話ボックスのような無人カラオケボックスや、モバイルバッテリ、小型のぬいぐるみをつかむクレーンゲームやマッサージチェアを見るようになった。
今年中国で流行している各種シェアサービスもモールにある。VRや大型筐体を活用した体感ゲームが置かれているところも珍しくはない。
自販機にしても、場所によって新しい試みの自販機があるかもしれない。新しい試みといえばQRコードを活用してさまざまな企業による客寄せキャンペーンも面白い。また人が集まる場所だから、建物周辺にはモバイク(Mobike)やOfoなどのシェアサイクルが無数におかれている。モールは新しいテクノロジに触れられる場所でもある。
ではある中国の都市におけるお勧めのモールはどこなのかをどうやって調べるのか。その方法は簡単だ。中国語の地図サービス「高徳地図」「百度地図」などで、前述した「UNIQLO」「無印良品」「DJI」で検索してみよう。出てきた大きな建物が現地調査しがいのあるモールなのだ。
中国のテクノロジに関心ある読者は、行く前に各種サービスを利用できるようにインスタントメッセンジャーの微信(WeChat)をあらかじめアカウントを作成しておき、お金が払える状態にしておいたほうがいいだろう(細かな説明は各所にあるので省略する)。
- 山谷剛史(やまやたけし)
- フリーランスライター
- 2002年より中国雲南省昆明市を拠点に活動。中国、インド、アセアンのITや消費トレンドをIT系メディア・経済系メディア・トレンド誌などに執筆。メディア出演、講演も行う。著書に「日本人が知らない中国ネットトレンド2014 」「新しい中国人 ネットで団結する若者たち 」など。