セルフサービスBIでプライベートDMPを運用--ジュピターショップチャンネル

NO BUDGET

2017-09-23 07:30

 ジュピターショップチャンネルは、プライベートData Management Platform(DMP)の運用に、オラクルのデータ分析・可視化サービス「Oracle Data Visualization Cloud」を導入している。同サービスを利用し、顧客の利用動向を横断的に分析することで、効果的なキャンペーンを実施している。日本オラクルが導入事例として発表した。

 DMPは、コールセンターや実店舗、営業が持つ顧客情報や対応履歴といった自社の情報資産を主体とした、膨大なデータを活用するための基盤。ショッピング専門チャンネル「ショップチャンネル」を運営するジュピターショップチャンネルは、インターネット経由の販売を促進するため、顧客セグメント化とキャンペーン効果を検証するシステムを必要としていた。

 従来のシステムでは、顧客情報、受注情報、ウェブサイトのトラフィック情報がそれぞれ分離し、ビッグデータに基づいて横断的に顧客分析することは困難だった。さらに同社では、時間がかかる大規模なシステム投資計画を策定するのではなく、迅速にマルチチャネルで顧客をセグメント化し、商品との相関分析に着手する必要があった。

 Oracle Data Visualization Cloudは、クラウド型ビジネスアナリティクス「Oracle Analytics Cloud」サービス群の1つ。ジュピターショップチャンネルは、同サービスについて、数クリックで業務システム内のビッグデータ分析を行い、散乱したデータから効率的に隠されたパターンを素早く発見して共有できることや、すぐに実行可能なビジネス上の洞察を導き出することなどを評価している。

 また、IT部門のリソースなしに利用でき、ビジネス上の価値を導き出すまでの時間を短縮できること、分析結果に基づいた施策の展開を迅速化できることなども評価している。さらに、クラウドサービスだけでなくデスクトップ版やサーバー版も提供されているため、用途や機密性に応じて導入/使い分けが可能なことにも着目し、採用に至った。

 導入後の効果として、ジュピターショップチャンネルは、業務部門ユーザーによるセルフサービスで、取引実績とウェブのトラッキングデータなど横断的な情報活用による顧客分析を実現している。また、クラウド版を施策別・チャネル別のキャンペーン実績の管理および商品・ブランド分析に使用し、デスクトップ版ではデータベースでビッグデータを分析する「Oracle R Distribution」と連携した顧客情報のクラスタ分析によるセグメンテーションに使用している。さらに、取引が減少した顧客へのクラスタ分析やアソシエーション分析による効果の高いセグメントへの最適な施策を実現している。

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