670億ドルーーIT業界最大規模となった買収金額が話題となったDellとEMCの合体が完了してから9月7日に1年を迎えた。誕生したDell Technologiesを率いるMichael Dell氏、それに7社あるDell Technologiesのファミリ企業のうちVMware、Pivotal、Virtustreamの3社がこの1年間を振り返った。
VMwareが先日開催した「VMworld 2017」で、Dell氏、VMwareの最高経営責任者(CEO)、Pat Gelsinger氏、VirtustreamのCEO、Rodney Rogers氏、Pivotalの最高顧客責任者、Edward Hieatt氏の4人がメディアの前で、Bloombergの記者の質問に答えた。

左からPivotalのEdward Hieatt氏、Dell TechnologiesのMichael Dell氏、VMwareのPat Gelsinger氏、VirtustreamのRodney Rogers氏、ホスト役を務めたBloomberg TechnologyのEmily Chang氏
--買収完了から1年、驚きはあった?
Dell氏 大きな驚きがが何もなかったことが驚きだ。

Michael Dell氏
売り上げのシナジーは予想よりも早く出ており、顧客に1社で全てを提供できるポートフォリオをそろえる。これは、顧客に好意的に受け入れられている。
Dell Technologiesファミリ企業の間の技術イノベーションのレベルも高い。また、社員のエンゲージも高く、実際MPS(Motivating Potential Score:モチベーションを図る指標)も高い。デジタルトランスフォーメーション、ITトランスフォーメーション、ワークフォーストランスフォーメーション、セキュリティが世界共通の課題であり、Dell Technologiesにはユニークな能力がある。
VMware、Pivotal、Virtustreamなどはすべて継続して順調に成長している。SecureWorksもそうだし、Dell EMCもシェアを増やしている。とても良い気持ちで1年を迎えることができた。