クラウドソーシング事業を展開するクラウドワークスは、帳票作成・運用ツール「SVF Cloud for Salesforce」を導入することで、請求書の発行業務を1週間から2日に短縮した。ウイングアーク1stが10月3日に発表した。
クラウドワークスは、情報の一元管理のため「Salesforce」を導入していたが、事業の成長にあわせて案件が増えるにつれ、クライアント企業に提出する請求書の発行業務が営業担当者の負担となっていた。請求書の枚数は、月に120~130枚に達し、繁忙期には月に300枚近くにのぼっていたという。
SVF Cloudを導入するまでは、請求書を発行する際にSalesforceからExcelファイルにデータを転記し、営業担当者に内容を確認してもらっていた。さらに、Salesforce上のデータと合致しているかどうかを照合した上で、経理部門に印鑑を押してもらっていた。
Salesforceから帳票を出力できるSVF Cloudを2016年1月に導入し、請求業務のワークフローを改善したことで、Salesforce上のデータをそのままPDFの請求書として出力するだけとなり、確認の手間もなくなった。請求書の発行に要するリードタイムも約1週間から2日へと短縮された。
電子印鑑を導入して、請求書を紙に印刷して印鑑を押すという手間をなくした。これにより、Salesforce上でワークフローの全てを完結するようになった。請求書発行の状況確認が可能になったほか、データの転記ミスも低減した。
2017年2月には業務担当者が、クライアント企業に記入してもらう申込書を設計したことで、SalesforceからExcel形式で直接出力できるようにした。その結果、Excelへの転記作業が不要になり、業務スピードが向上だけでなく、転記ミスも減った。
今後は、クライアント企業に提出する帳票だけでなく、Salesforceのデータを利用した取引先ごとの売上推移や、商談ごとの利益などもレポートで出力していくようにする予定だ。