カスタマーエンゲージメントを強化--“新生”Avayaがドバイで見せた本気度

鈴木恭子

2017-10-18 08:00

 Avayaは、10月8日から5日間の日程でアラブ首長国連邦(UAE)ドバイで開催された「GITEX Technology Week 2017(GITEX)」に出展した。今回で37回目を数えるGITEXは、中東やアフリカ、南アジアで最大のICT展示会。70の国と地域から、4100超の企業や政府組織、非営利団体などが出展した。日本からもセイコーエプソン、パナソニック、NEC、キヤノン、東芝、ソフトバンクといった大手企業をはじめ、日本貿易振興機構(JETRO)の協賛でベンチャー企業7社が出展している。

70カ国超から参加者が詰めかけた「GITEX Technology Week 2017」。秋葉原のパーツ屋(のような)ブースから、国家丸ごとスマート化ソリューションを提案するブースまで何でもアリアリだった
70カ国超から参加者が詰めかけた「GITEX Technology Week 2017」。秋葉原のパーツ屋(のような)ブースから、国家丸ごとスマート化ソリューションを提案するブースまで何でもアリアリだった

 Avayaは、2005年からGITEXに出展している。2017年1月に日本の民事再生法に相当する米連邦破産法第11章(チャプター11)を申請した。

 しかし、2017年10月1日に同社最高経営責任者(CEO)に就任したJim Chirico氏は、「(チャプター11申請は)タフな出来事だったが、再建計画案はほぼ承認され、財政的に困難な時期は乗り越えた。チャプター11以降も多くのパートナーや顧客はわれわれを信頼してくれた。何よりも、そのことに感謝したい」とコメントし、今後も積極的にビジネスを継続していく姿勢を明確にした。

Avaya CEO Jim Chirico氏。顧客やパートナー向けのパーティのスピーチでは何度も感謝の言葉を口にした
Avaya CEO Jim Chirico氏。顧客やパートナー向けのパーティのスピーチでは何度も感謝の言葉を口にした

 これまで同社は、コンタクトセンター(CC)やユニファイドコミュニケーション(UC)製品を核に「コミュニケーション/コラボレーションを支援するソリューションの提供」に注力してきた。

 今回の展示はそれに加え、「Avayaのプラットフォームを活用し、何が実現できるのかを事例とともに明示する」ことに重点を置いたという。Chirico氏は「Avayaの根幹ビジネスであるCCとUCに対する投資は今後も継続していく」とした上で顧客が必要とする新技術やソリューションをパートナーとともに迅速に提供していく姿勢を強調した。

顧客事例などを展示したAvayaブース
顧客事例などを展示したAvayaブース

音声プラットフォームとの連携を生かして超裕福層を満足させる

 同社のCCは政府機関をはじめ、金融や小売りなどあらゆる業種業界で導入されている。実際、ドバイの道路交通庁(Roads and Transport Authority:RTA)やUAEの内務省なども顧客に擁しており、中東諸国でのプレゼンスが高い。今回のブース展示でも、RTAやドバイの大手銀行であるマシュレク銀行(Mashreq Bank)などの活用事例が紹介された。

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