日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター センター長兼サイバークライムセンター日本サテライト責任者の澤円氏
日本マイクロソフト 業務執行役員 コマーシャルソフトウェアエンジニアリング本部長のROBBINS Drew氏
日本マイクロソフト 執行役員 最高技術責任者の榊原彰氏
日本マイクロソフト 代表取締役 社長の平野拓也氏
セキュリティについては、日本マイクロソフト マイクロソフトテクノロジーセンター センター長兼サイバークライムセンター 日本サテライト責任者の澤円氏が説明した。Microsoftはサイバー犯罪に対する組織として、以前から「Microsoft Digital Crimes Unit」(DCU)を運営し、サイバークライムセンターはDCUによる分析結果を周知する組織だという。
その日本責任者である澤氏は、「従来型ファイアウォールの防御壁ではデータを守れない」と強調する。同氏よると、現在はユーザーアカウントを狙う攻撃が年間300%も増加し、その攻撃ツールとなるマルウェアの96%が使い捨てにされている。。そこから発生する被害額は1回のデータ漏えいで1500万ドルにも及ぶ。
そのためDCUは、毎月4500億回ものユーザー認証、12億回のWindowsデバイスのスキャン、4000億通のメールに対する脅威分析を行っている。これらの分析結果をもとに、日本マイクロソフトは「クラウドを利用する現在において、IDの保護がセキュリティ対策の要だ」(澤氏)だと重ねて強調した。
この他にも日本マイクロソフト 業務執行役員 コマーシャルソフトウェアエンジニアリング本部長のROBBINS Drew氏が、Visual Studio Team Servicesを用いたDevOpsソリューションや、グローバル分散データベースであるAzure Cosmos DBを紹介。日本マイクロソフト 執行役員 最高技術責任者 榊原彰氏は、直近にプレビュー版をリリースしたAzure Machine Learning Workbenchや量子コンピューティングの概要を説明した。
最後に平野氏が登壇し、同社が注力するMRやAI、量子コンピューティングの3分野への取り組みについて述べ、「いずれもMicrosoftおよび日本マイクロソフトの使命に根付いて、『技術でより多くのことを達成する』世界を目指す」と、自社製品やサービス、先端技術の利活用を聴衆に求めた。