フリーランスで働く人々のためのマーケットプレースであるUpworkは、2017年第3四半期における米国のフリーランス市場で最も成長著しい20のスキルを発表している。この「Quarterly Skills Index」は四半期毎に発表されている。
今回初めてロボティクスがランキング入りを果たした。ロボティクスに関するノウハウは、同四半期で最も成長したスキルとして首位を飾った。
2位と3位にはそれぞれブロックチェーンとビットコインに関するスキルがつけている。
ロボティクスに関するスキルの需要増加は、さまざまな産業で見受けられる傾向だ。Amazonなどの大手企業のロボティクスの取り組みは、商品を早く製造して提供し、競争力を維持するためにサプライチェーンに圧力をかけている。
IDCの予測によると、世界でロボティクスや関連サービスに向けられる投資は、2016年の915億ドルから2020年までに倍以上となる1880億ドル超へと増加するという。
Upworkの発表では、どのロボティクススキルが最も需要が高いのかについては明らかにされていないものの、筆者の経験から言えば、ソフトウェアエンジニアリングやデプロイメント、営業が最も高い成長をみせている分野となっているはずだ。
その中でも、エンドユーザーと連携し、自動化システムを配備するデプロイメントが、次の10年で最も大きく成長しそうだ。ロボティクスのパイオニアであり、現在ワシントン大学で教鞭を執るMaya Cakmak氏は最近、詳細を米ZDNetに説明してくれた。
Upworkのデータによると、現在5700万人を超える米国人がフリーランスだという。さまざまな予想が見られるが、Freelancers Unionは、米国の労働者の大半が10年以内にフリーランスになると予想している。
ロボティクスの分野で中レベル、高レベルのスキルを要する職が成長することは良いニュースだが、自動化技術が雇用市場にある程度の動揺をもたらすことで、長期的に雇用が奪われる状態が続く。
Upworkが示した2017年第3四半期の最も成長著しい20のスキルは以下の通り。
- ロボティクス
- ブロックチェーン
- ビットコイン
- ペネトレーションテスト
- React.js
- Amazon Web Services(AWS)Lambda
- AR(拡張現実)
- 深層学習
- Instagramマーケティング
- Final Cut Pro X
- Swift開発
- AngularJS開発
- Salesforce
- 脆弱性評価
- 自然言語処理
- HubSpotマーケティング
- 機械学習
- Objective-C開発
- 学習管理システム(LMS)
- jQuery開発
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。