GoogleとAppleは時価総額が高いハイテク企業だが、2社のエコシステムを支える技術も急成長している。
Stack Overflowがブログに投稿したレポートによると、Googleの「Angular」とAppleの「Swift」は、この10年間で最も成長した開発技術だという。Angularはウェブとネイティブアプリを構築するフレームワークで、Swiftは「iOS」アプリ構築のためのプログラミング言語となる。
Stack Overflowは、成長を測定するにあたって開発者コミュニティとヘルプサイトを対象に、”angular””typescript””iPad”などの、質問につけられるタグの動向をグラフ化した。1万件以上の質問についたタグのみを調査している。
タグの増減を10年間で比較した結果、”angular”と"swift"の増加が目立つ。
提供:Stack Overflow
AngularとSwiftの他に、これまで開発者の関心を急速に集めたタグには「iPad」がある。2010年のiPadローンチ後に大きく成長したが、現在成長は低下している。
Google Brain Teamのニューラルネットワークを構築するための機械学習フレームワーク「TensorFlow」も良いスタートを切っており、現在も成長している。2013年の「Android Studio」も開発者の関心を速いペースで集めた。
Stack Overflowのデータサイエンティスト、Julia Silge氏は、AngularとSwiftの急成長の理由として、どちらも成功した言語の後継である点を指摘している。Angularの場合は「AngularJS」が前にあり、Swiftの場合は「Objective-C」があった。Android Studio、Angular、Swift、iPadは、新しい技術が目覚ましい成功を収める際の傾向を示す例になっている、とSilge氏は述べる。
Silge氏は成功例だけではなく、多くの場合でプラットフォームのシフトが起こったために成長できなくなった技術も挙げた。
Flashアプリケーションを構築するための技術「Flex」、Microsoftの「Silverlight」などは、劇的な下降をたどった。セキュリティの脆弱性が絶えなかったことや「iPhone」とHTML5の台頭が一因となった。
同調査では、開発者は「Backbone.js」や、iPhone向けのゲームエンジンである「Cocos2D for iPhone」への関心も失いつつあることが示された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。