Salesforceは米国時間11月21日、堅調な2018会計年度第3四半期決算(10月31日締め)を発表した。売上高の見通しを上方修正したが、第4四半期の収益見通しは少し控えめなものとなっている。
第3四半期の売上高は前年同期比25%増の26億8000万ドル、1株あたり利益が7セントとなった。非GAAPベースの利益は1株あたり39セントだった。
アナリストらは、売上高が26億5000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を37セントと予想していた。
「Sales Cloud」はSalesforceの最大の事業で、売上高は9億650万ドルだった。「Service Cloud」の売上高は7億3810万ドルとなった。
Salesforceは第4四半期の見通しについて、売上高を28億100万~28億1100万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を32~33セントと予想している。アナリストらは、売上高が27億9000万ドル、非GAAPベースの利益は1株あたり34セントになると見ている。
最高経営責任者(CEO)のMarc Benioff氏は、アナリストらとの電話会議で、顧客内シェアが拡大していると述べた。最高執行責任者(COO)のKeith Block氏は、同社は「包括的な」契約を獲得しているとした。
電話会議での主な内容は以下の通り。
- 幹部数名の昇進を発表した。Bret Taylor氏がプレジデント兼最高製品責任者、Alex Dayon氏がプレジデント兼最高戦略責任者に就任する。いずれもBenioff氏の直属となる。
- 同社は、デジタル変革について広範に語った。そしてBlock氏は、CEOレベルでの対話が「非常に素早く増加している」と述べた。
- 今年度の新規雇用は40%が米国外からとなった。同社は国際展開を継続していくと述べた。
2018会計年度通期の見通しについて、Salesforceは売上高を104億3000万~104億4000万、非GAAPベースの1株あたり利益を1.32~1.33セントと予想している。
2019会計年度の見通しについても示しており、年間売上高が19~20%増の124億5000万~125億ドルになると予想している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。