「Windows 10」が稼働するデバイスの数が6億台に達した。成長率は控えめではあるが上昇している。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏は米国時間11月29日、年次株主総会で最新の数字を明らかにした。この数字にはWindows 10が稼働するデバイスとして、PC(大半を占める)のほか、タブレット、スマートフォン、「Xbox」コンソール、「HoloLens」「Surface Hub」の台数が含まれる。
Windows 10のアクティブデバイスは2016年9月後半に4億台に到達した後、2017年5月に5億の大台を突破した。それから約200日で6億台に達した。
Windows 10のアクティベーション
提供:ZDNet
もちろん、数字が特定の日に発表されたというだけであって、Microsoftが同日にその数字に到達したということではない。それでもWindows 10の導入が、穏やかではあるが加速しているとすれば、どのような理由が考えられるだろうか。コンシューマーが最初に熱狂するのは初期の段階であり、現在その勢いは企業への展開に至っている。
数字の上昇は、企業におけるWindows 10の導入が増加していることを反映しているのかもしれない。Gartnerが4月に公開した調査結果では、企業の85%が「2017年末までにWindows 10の導入を開始する計画」とされていた。2018年に運用環境で導入するという企業はわずか9%で、2019年以降と回答した企業は4%だった。一方で、これは別の期限が近づくことを意味する。Microsoftは2020年1月14日に「Windows 7」の延長サポートを終了する。
6億台という数字は大きいが、Microsoftは当初、2018年頃までにWindows 10を搭載するデバイス数を10億台に到達させることを目指していた。Microsoftは実現が難しいことを認識しているが、その大きな理由には、スマートフォン市場から撤退しつつあるかのような動きも見られるということがある。
2017年に約2億6000万台のPCが新たに出荷されると予想されている。その多くがWindows 10を搭載するため、2020年前半にはWindows 10搭載デバイスは10億の大台に到達する可能性もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。