NTTデータと三菱東京UFJ銀行は12月5日、ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤の実証実験(PoC)を開始すると発表した。
このPoCは、NTTデータの「ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤」とシンガポールの貿易プラットフォームであるNTP (National Trade Platform)との接続に関するもの。クロスボーダー取引における安全性、効率性、透明性を高めるための課題を特定し、解決策を検討していく。
この連携基盤は、NTTデータが8月30日、貿易関係者である銀行・保険・総合物流・輸出入者等の各業界を代表する13社と立ち上げた「ブロックチェーン技術を活用した貿易情報連携基盤実現に向けたコンソーシアム」によって構築されたプロトタイプ。
今回のPoCでは、このプロトタイプとNTPのAPIによる接続を試み、クロスボーダー取引の効率化と透明性を向上させる。この取り組みによって、より大きな範囲で貿易やサプライチェーンを接続する電子化基盤の構築を目指していく。
実証概要
NTTデータは、日本側の貿易プラットフォームのPoC用環境の構築、インターフェースの提供を行う。三菱東京UFJ銀行は、試験に参加し、貿易金融などの実貿易取引におけるユースケース情報を提供する。NTPプロジェクトオフィスは、NTPの環境、インターフェースを提供する。