セールスフォース、「ISVスタートアップ支援プログラム」を強化

大河原克行

2018-01-27 07:30

 セールスフォース・ドットコムは、独立系ソフトウェアベンダー(ISV)パートナーを対象にした「ISVスタートアップ支援プログラム」を強化すると発表した。

 同社では、これまでにも、Salesforceプラットフォームを活用して、サービスの開発および販売を行うISVを対象に、投資会社であるSalesforce Venturesによる資金面での支援、海外進出サポートのほか、製品開発や製品計画などに関する支援を行ってきたが、今回、新たに2つの支援内容を提供することで、スタートアップ企業に対する支援を大幅に強化。


セールスフォース・ドットコム 執行役員 アライアンス本部 AppExchangeアライアンス部長の北原祐司氏

 セールスフォース・ドットコム 執行役員 アライアンス本部 AppExchangeアライアンス部長の北原祐司氏は「アイデア創発から、販売に至るまで、最小限のリソースで最大限の効果を、スピーディーに創出することを支援できる。パートナー企業とのエコシステムは顧客のビジネスを変革していくために欠かせないものであり、今回の支援プログラム強化により、セールスフォース・ドットコムのプラットフォームを活用したイノベーションを顧客に提供することができる」と話す。

 今回、新たに提供するのは、「コネクタープログラム」と「ISVスタートアップ・ファスト・プログラム」の2つだ。

 「コネクタープログラム」は、ISVが開発したアプリを、AWSやGoogle Cloud Platform、Microsoft Azureなどの他社プラットフォームとAPI連携し、プラットフォームを越えた価値を提供するための支援策となる。

 「それぞれのプラットフォームが持つ特徴などを情報として提供。他社のプラットフォームで開発されたパートナーのアプリを、セールスフォースのプラットフォームと連携させ、動作させることも支援する。データを共有して利用することが可能になり、顧客に新たな価値を提供することができる」(セールスフォース・ドットコムの北原執行役員)とした。

 一方、「ISVスタートアップ・ファスト・プログラム」は、ISVパートナーを対象に、5つの支援策を用意する。

 アイデア創発においては、「スタートアップセミナー」を用意。起業時のビジネスデザインを支援し、IPOまでの道のりを描くためのセミナーとしており、同社のオンライントレーニングサービス「Trailhead」を通じて提供することになる。また、ここでは、Salesforce Venturesによる投資検討も行われるという。


Salesforce Ventures 日本代表の浅田慎二氏

 製品計画では、従来からの「サブスクリプションBiz作成プラン」に加えて、「PoC技術支援」を追加した。Q&Aベースの技術支援から、PoC(概念実証)でのサンプルアプリの稼働までを支援するものになるという。

 また、販売支援としては、トライアル対象ユーザーの紹介やアプリの検証、顧客紹介によりビジネスを早期に立ち上げるための「顧客/パートナー紹介」、クラウドベースの成功事例から、次の飛躍までを視野に入れたセミナーを提供する「クラウドビジネスユニバーシティ」、プラットフォームアップグレードの技術支援を行う「プレミアサポート」を提供することになる。

 北原氏は「セールスフォース・ドットコムは、年3回のバージョンアップを行っているが、成功しているISVは、このバージョンアップに追随する形で、すぐにアプリのバージョンアップを行っている。当社としても、バージョンアップ時に、しっかりとISVパートナーをサポートすることが重要である。その点からも、プレミアサポートは重要な支援策になる」としている。

 現在、セールスフォース・ドットコムには、国内に、約500社のパートナーがあり、そのうちISVパートナーが150社以上を占めるという。

 今回のスタートアップ企業向け支援プログラムの強化では、セールスフォース・ドットコムの投資部門であるSalesforce Venturesが、投資面において重要な役割を果たすことになる。

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