Salesforce Venturesは、2009年に設立したコーポレートベンチャーキャピタルであり、これまでに14カ国において、200社以上のクラウドベンチャー企業に対して投資を行ってきた。
海外では、外部調査機関による評価が高く、エンタープライズソフトウェア分野のベンチャーキャピタルでは5位、コーポレートベンチャーキャピタルの実績としては3位、フォーブス誌による上位100位までのスタートアップ企業に投資しているベンチャーキャピタルとしては1位にランクされているという。
日本においては、34社に投資した実績があり、「国内で最もアクティブな外資系コーポレートベンチャーキャピタルに位置づけられている」(Salesforce Ventures 日本代表の浅田慎二氏)とした。日本では、チームスピリット、Sansan、WEIC、freee、マネーツリー、ビズリーチなどへの投資実績がある。
浅田代表は「Salesforce Ventures による支援は、単なる投資だけでなく、ISVエコシステムの構築支援、セールスフォース・ドットコムのエグゼクティブや製品チームとの連携、販売パートナーとの連携を提供するほか、ビジネスモデルやマーケティング、技術支援などのアドバイスも提供できる。さらに、セールスフォース・ドットコムが投資をしていることによる社会的信頼を提供できる。こうした付加価値の提供が、Salesforce Venturesの強みである」と語った。今後、日本における投資を1〜2割増加させる考えも示した。