SalesforceとGoogleは米国時間1月17日、「Salesforce Sales Cloud」のデータを「Google Analytics 360」に直接インポートできるようになったと発表した。
この統合は、両社が2017年11月に締結した戦略的提携から生まれたものだ。この提携の下、Salesforceは「Google Cloud Platform」を使ってグローバル展開を進めること、そして、自社のCRMツールを「G Suite」や「Google Analytics」と統合することを発表した。
今回発表された統合により、マーケターはオフラインの販売データをオンラインのデジタルアナリティクスデータに結び付けて、コンバージョンファネルを包括的に把握できるようになる。Googleによると、この機能を利用することで、ユーザーはオンラインのリードのトラフィックソースとそれらのリードの質の関係性をより深く理解できるようになるという。
11月に発表されたGoogle CloudとSalesforceの提携内容をまとめると、以下のようになる。
- SalesforceはGoogle Cloudを推奨クラウドプロバイダーに指定した。Salesforceは中核的なサービスにGoogle Cloud Platformを利用し、グローバルなインフラストラクチャの展開を実現していく。
- G SuiteとSalesforceのCRMプラットフォームが統合され、コラボレーションツールやSalesforceの「Lightning」と連携される。
- Salesforceの「Quip」が「Gmail」や「Hangouts Meet」「Google Calendar」などのサービスと連携する。Quipの「Live Apps」を「Google Drive」やGoogle Calendarと組み合わせて利用できるようになる。Hangouts Meetとの統合により、顧客アカウントの詳細や情報をSalesforce CRMから直接利用できるようになる。
- 「Salesforce Marketing Cloud」とGoogle Analytics 360が統合され、1つのダッシュボードで顧客のエンゲージメントデータを利用可能になる。「Salesforce Sales Cloud」も統合される。
Googleはブログの中で、「われわれは2017年11月に発表したSalesforceとAnalytics 360の連携によるサービスを2018年に随時ロールアウトしていく」と述べた。
「近く、マーケターはSales Cloudのコンバージョンデータを『Google Attribution 360』に取り込んで、より正確なデータ駆動型アトリビューションモデルを作成し、Analytics 360のデータをMarketing Cloudで利用して、キャンペーンのパフォーマンスをより詳細に理解できるようになり、Analytics 360で作成されたオーディエンスをMarketing Cloudで利用可能にして、電子メールなどの直接的なマーケティングチャネルを通じたアクティベーションを実現することも可能になる」(Google)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。