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情報デザイン--UI/UXを考える上で不可欠なポイント

綾塚祐二

2018-03-12 07:30

 人は、仕事でも日常の暮らしでも、多種多様な情報のやりとりをしながら生きている。「情報」というのはもちろんニュースや話題などだけではなく、スマートフォンやPCの画面に表示されたりする内容などにも限らず、電車の行き先表示内容や案内板に書かれていること、交通信号の状態、さらには道具の形状に至るまでもが含まれる。

 情報を適切に読み取ることも重要であるが、伝える側に立ったとき、伝えるべきことを「どう伝えるか」はとても重要であり、生きていく上で常に考えねばならないことの一つである。

 この連載でも地図やナビゲーションに関する話を取り上げてきたが、それらの例からも判るとおり、どれだけ的確に情報が伝わるかは伝え方次第で大きく変わるし、情報伝達に伴う受け手のUXも激しく左右される。

情報デザイン

 情報の伝え方を設計することを情報デザインと呼ぶ。

 設計というと大仰に感じるかもしれないが、業務上の指示の伝達や文書の書き方を考えたり、ウェブページのフォームや書類のフォーマットなどを作ったりするのも設計である。いまあなたが読んでいるこの文章の、何をどういう順番で書くかという構成を考えるのももちろん設計である。ちょっとした伝言をどう伝えるかのような小さなことにも、情報デザインは適用される。

 もっとも分かりやすいのは地図や案内板などのビジュアルな情報デザインであろう。さまざまな状況でそれを見る人(情報を受け取る人) が、必要とする情報を素早く見つけられ、他と紛らわしかったり惑わされたりすることがないように、レイアウトや色使い、文字の大きさ、記号の配置などを使って設計する(わざと紛れたり見つけにくかったりするように情報デザインを行うのは、ダークパターンの一種である)。

 レイアウトなどの、情報デザインにおける設計要素はそれ自体も情報として受け取り手に伝わるので、その構造が伝えたい情報の構造とうまくあっていると伝わりやすさを向上させ、食い違うと受け取る側の混乱を招く。

 分かりにくい地図、分かりにくい案内板などはほとんどの場合が、デザインが持つ情報が伝えたい情報と食い違っているか、そもそも伝えている情報が不充分であるかのどちらか (あるいは両方) であると言っていいだろう。伝えるべき情報が充分か(あるいは過剰ではないか) どうかを検討するのも情報デザインにおける大切な過程である。

 プレゼンテーションスライドや展示ポスターなど、より複雑かつ多くの量の情報を伝えるための媒体でもビジュアルな情報デザインの基本は同じである。付け加わるのは、複雑で量が多い分、情報を伝える順序や、受け取り手がどこから見るかといった時系列に関わる部分をより注意しなければいけない、ということである。

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