今週の明言

コンカー社長が語る「SAP ConcurとSAPとの関係」 - (page 2)

松岡功

2018-03-16 10:30

「マルチクラウド環境に適したセキュリティ機能を提供したい」
(パロアルトネットワークス 藤生昌也 セールスマネージャー)


パロアルトネットワークスの藤生昌也 セールスマネージャー

 パロアルトネットワークスが先頃、同社が展開するセキュリティプラットフォーム向けOSの最新版「PAN-OS 8.1」と、最新ファイアウォール機能を搭載したアプライアンスを発表した。同社でセキュリティプラットフォームのセールスマネージャーを務める藤生氏の冒頭の発言は、その発表会見で、最新OSの特徴について語ったものである。

 同社が展開するセキュリティプラットフォームは、ファイアウォールをはじめとしたネットワークセキュリティ、クラウドセキュリティ、エンドポイントセキュリティを中心に、同社のセキュリティソリューションを密接に連携させ、ネットワークからクラウド、エンドポイントまでの包括的な事前防御を実現するものである。

 今回の発表は、その中核となるOSにおいて、Google Cloud Platform(GCP)への対応を含むクラウド領域のセキュリティ機能を強化し、ハイブリッド、マルチクラウド環境下での一貫した統合型セキュリティの機能を強化した最新版を国内で提供開始したというものである。

 発表内容の詳細については関連記事をご覧いただくとして、ここでは藤生氏の冒頭の発言に注目したい。会見の質疑応答で「パロアルトネットワークスのセキュリティプラットフォームは、競合他社のものと比べてどこに優位性があるのか」と聞いた筆者の質問に対し、藤生氏は次のように答えた。

 「セキュリティツールの歴史として、これまでは新たな脅威が出ると、それに対応したハードウェアやソフトウェアをセキュリティベンダーが提供してきた。ただ、ユーザーからすると、それではそのたびに費用がかかるし、素早い対応という点でも難しいところがあった。そこで当社では、クラウドからセキュリティサービスを提供する仕組みを構築している。当社としてはこの仕組みをパートナーやユーザーにも広く使ってもらえるようにしたい。そうしたアプローチを行っているのは、当社だけだと考えている」

 図に示したのが、パロアルトネットワークスのセキュリティプラットフォームである。藤生氏が今回少し触れた「クラウドから提供されるセキュリティサービス」の仕組みについては、間もなく改めて具体的な内容を発表するという。ちなみに、この件については2017年9月22日掲載の本コラム「パロアルトネットワークスCEOが語る『セキュリティの進化』」でも触れているのでご参照いただきたい。


図:パロアルトネットワークスのセキュリティプラットフォーム

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