CA Technologiesは3月26日、日本を含む世界15カ国1279人のIT上級管理者・経営者を対象に実施した「経営幹部への意識調査」の結果を発表。アジャイル開発がいかにビジネス成長に貢献するかという認識に関して、日本は世界に比べて認識が遅れている実態が明らかになった。
「アジャイル手法の全社導入によって恩恵を受ける/受けるだろう」と回答したのは、世界で78%、日本で63%だった。15ポイントの差があった。また、「アジャイル開発がビジネスの意思決定や機会創出のカギ」とした回答者も世界で74%だったのに対し、日本では56%にとどまった。アジャイルがビジネス成長に貢献するかという認識において、世界と日本で温度差があることが浮き彫りとなった。
一方で、世界・日本の回答者の約7割が「アジャイルとDevOpsの併用がビジネスの成長に重要」と回答。アジャイルとDevOpsのどちらかではなく、両方を活用することが重要であるという認識に大きな差は見られなかった。
「経営層がDevOpsに理解・投資してくれる」「DevOpsの有効性を正しく評価する指標を開発している」という回答も世界・日本でそれぞれ約7割となった。アジャイルに比べると、企業内におけるDevOpsへの理解が比較的進んでいる結果となった。
今後、アジャイルとDevOpsを推進していく上での課題として、世界の回答では専門家の確保が多く挙がった。日本の回答でも同様の傾向にあり、特にチーム間での共同プロジェクトの経験がある専門家については10ポイント以上も上回った。