デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)は、4月13日に開始した次世代RPA(Robotic Process Automation)サービスに、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の自然言語解析AIエンジン「Communication Engine “COTOHA”」(COTOHA)を採用した。NTT Comが発表した。
COTOHAは、自然言語による対話機能を備えており、業務システムと連携した作業の代行も可能な人工知能(AI)エンジン。30万語におよぶ日本語データベースや多量の文型サンプルに照らして係り受け構造の意味を理解する述語項構造解析技術、膨大な文例に基づいた類似度判定技術などを結集し、高精度の日本語理解を実現する。PCなどで行う業務を自動化するRPAに組み込むことで、対話式のインターフェースによるユーザビリティの向上や、自動化できる業務の拡大を行うことが可能となる。
次世代RPAサービスのイメージ
DTCでは、COTOHAが対話式のインターフェースにより、データの不備や不足をその場でユーザーに伝えられることができ、RPAの円滑な利用や、自動化する範囲を大幅に拡張できることを評価した。また、NTTグループの40年以上にわたる研究成果である日本語辞書・自然言語機能により高い精度で日本語解析が実現可能な点も評価した。
次世代RPAサービスでは、COTOHAを導入することで、所定の様式に合わせてデータを打ち込んで、それをシステムに投入して読み込ませる、といったプロセスが不要になる。チャットなどの対話の中から必要な情報を読み取って、システムへの投入まで一気通貫で行える。また、別途音声認識や音声合成のシステムと連携すれば、COTOHAとの会話だけで全てのプロセスを完結する。