IBMとFortinetが、セキュリティサービスの機能を統合し、戦略的関係を拡大したことを発表した。
IBMは米国時間4月17日、サンフランシスコで開催中の「RSA Conference」で、「IBM X-Force Threat Management Services」(XFTM)システムについて発表している。
XFTMは、人工知能(AI)と機械学習機能によって先ごろアップグレードされたIBMの「Resilient Incident Response Platform」(IRP)を利用し、製品の「360度のライフサイクル」を安全に管理したい企業向けに設計されている。
XFTMは、顧客とIBMのセキュリティ担当者、現場で働く従業員、セキュリティアラートエンジン「X-Force Protection Platform」、IBMの「Watson」を結びつける。
この新しいソリューションの全体的な狙いは、断片的なアプローチをなくし、セキュリティアラートと脅威検知、コンプライアンスを1つのプラットフォームで管理して、製品のセキュリティを向上させることにある。
サイバーセキュリティ企業のFortinetは、XFTMに関するパートナーとして提携した。Fortinetはブログ記事で、IBMとは長年にわたって戦略的パートナーであり、両社の技術を組み合わせれば「その関係がさらに強化される」と述べている。
新たな提携は、セキュリティソリューション「Fortinet Security Fabric」を、脅威情報研究部門「FortiGuard Labs」によるサービスなどとともに、IBMのXFTMと連携させる。
Fortinetは次のように述べている。「この新たな提携により、脅威に関するかつてない知見、攻撃の検知や防止、組織の攻撃対象となりそうな部分全体にシームレスにまたがる統合された多層防衛戦略を、双方の顧客により一層提供できるようになる。この新しいIBM SecurityとFortinetとの提携は、真のセキュリティ変革戦略をもたらし、ほかにはない専門知識やリアルタイム情報、きわめて複雑な管理要件にも対応する高性能なツールを提供する」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。