UBERが米国のみならず世界のタクシー業界を変えた例にとどまらず、日本でも整備が始まった民泊事業、カーシェアなど、製品やサービスをシェアするシェアリング経済の例があちこちに登場し始めている。
先日は、SAPが専門スキルを持つ人材のマッチングなどを支援する「SAP Fieldglass」を発表した。兼業や副業、フリーランスといった雇用関係によらない働き方が提唱される中で、人材会社などとも連携することで、企業が「タクシーを呼ぶように」、欲しい人材を確保できるようにする。シェアリングエコノミーの流れに沿ったクラウド基盤として提供する考えだ。
一見無関係に見える、ソフトウェアの企業が自社ビジネスに取り入れようとしていることからも、このシェアという考え方は、タクシーなど特定の領域にとどまるものではないと想定できる。今後の消費経済を引っ張る可能性も見えてきた。
「シェアリング経済化する世界」について、展望する記事を集めた。