IDC Japanは4月24日、国内レーザー複合機(MFP)/プリンタ市場に関する2017年の実績を発表した。これによると、レーザーMFP/プリンタ全体の出荷台数は、前年比2.0%減の140万9000台となった。
プリンタ機能に加えて複写機能、スキャナ機能などを備えたレーザーMFP市場は、カラーレーザーMFPが前年比1.2%減の52万4000台、モノクロレーザーMFPが同9.6%減の17万3000台となった。レーザーMFP全体では同3.4%減の69万7000台となっている。
IDC Japanは、ここ数年、レーザーMFPが減少している背景として、特に大手企業での継続的なコスト削減や高速機への集約化を挙げている。しかし、単機能のレーザープリンタからレーザーMFPへの置き換えのトレンドがあるため、レーザーMFP全体の出荷台数は今後も大きく減少することはないと見ている。
レーザープリンタ市場は、カラーレーザープリンタが、前年比1.1%減の20万6000台、モノクロレーザープリンタが同0.3%減の50万6000台となった。レーザープリンタ全体では同0.6%減の71万2000台となっている。
IDC Japanによると、2017年はいくつかのベンダーに大きな案件への出荷があり、レーザープリンタ全体としてはわずかな減少にとどまった。レーザープリンタは、レーザーMFPへの移行や高速機へ集約化する流れの影響を受け、緩やかながら今後も減少傾向が続くと見ている。
国内レーザーMFP/プリンタの出荷台数推移、2013年~2017年
(出典:IDC Japan)
企業別の国内出荷台数シェアでは、キヤノン、リコー(リコーインダストリー含む)、富士ゼロックスが大きなシェアを持っており、この3社で60%以上のシェアを維持している。
国内レーザーMFP/プリンタにおける2017年のカンパニー別出荷台数シェア
(出典:IDC Japan)