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ウィンブルドンの裏側で--IBMのAIやビッグデータがもたらしたファン体験の進化 - (page 3)

Mark Samuels (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-07-27 06:30

 「ウェブサイトから情報を取得する人の数は多いが、比較的動きが少ないのに対して、Facebookなどのソーシャルプラットフォームから最新情報を入手しようとする人が増えていることが分かってきた」と同氏は言う。「このため今年は、『Facebook Messenger』用のボットを作った」

 「Watson Assistant」の機能を利用したこの「Wimbledon Messenger」は、一般のファン(会場にいる観客と世界中のサポーターの両方を含む)が質問をすると、自動的に返答が返ってくるソーシャルアシスタントだ。登録して気に入った選手に関するフィードを受け取ることもできるし、一般的な質問をすることもできる。Boyden氏が挙げた例によれば、ある観客は、これを使ってウィンブルドン大会でイチゴを買うのに一番いい場所を尋ねたという。

 「このボットは、会場にいる人たちと、会場に来られない人たちの両方に情報を提供する」と同氏は言う。「Facebook Messengerの性格上、一度特定のフィードの購読を登録した人は、積極的に送られてくる情報を受け取る。またこのボットには深みもある」

 しかしAIを利用した技術には、(ほかのITリーダーも述べている通り)常に性能を改善していく必要があるという課題がある。開発者がリリース前に十分なベータテストを行っていたとしても、リアルタイム環境と同じテストを行えるわけではない。

 「ウィンブルドン大会のような2週間続くイベントの問題は、大会期間中にシステムをトレーニングする必要があるということだ」と同氏は言う。「ファンから多くの質問を受けるに従って、この技術は改善されてきている。例えばこのシステムは、ファンが選手について質問すると、それがウィンブルドンでプレイしているスター選手だと理解するようになっている」

 ウィンブルドン大会のWatsonを利用したシステムを管理しているチームのほとんどは、普段は米国を拠点にしている。このチームは出張に出ることが多く、普段はゴルフのマスターズ大会といったほかのスポーツイベントなどでシステムを管理している。

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