Microsoftの2018会計年度の売上高が1100億ドルを超えた。年間売上高が1000億ドルの大台を突破したのは同社史上初めてだ。
米ZDNetのLarry Dignan記者が指摘したように、同社の全ての部門が好調だ。
コマーシャルクラウドの売上高は230億ドルを記録した。Microsoft関係者はこのところ、「コマーシャルクラウド」の同義語として「Microsoft Cloud」という用語を使う場合があるようだ。
2018会計年度(米国時間6月30日締め)に「Surface」は46億ドル、ゲーミングは100億ドル、「LinkedIn」は50億ドルの売上高を記録した。
「Windows」のOEM Proは第4四半期、14%増と非常に好調だった。ただし、Microsoftは「Windows 10」のアクティブデバイス数に関して、何らかの理由で7億台の大台をまだ突破できていないようだ。Windows 10のアクティブデバイス数は「ほぼ」7億台だとMicrosoft関係者は数カ月ほど前から言い続けている。
Microsoftは1年前、セールス部門の再編を発表し、数千人の人員を削減したと報じられた。コマーシャルセールスチームを「Enterprise」と「Small, Medium and Corporate」(SMC)の2つの顧客セグメントに整理するとし、エンタープライズ顧客に対応するため、最も成長が期待される分野に注力していくと述べていた。
この戦略変更の成果の1つとして、Microsoftはより大規模なアカウントの獲得(特に、そうした企業のワークロードをクラウドで実行できるようにするということに関して)により深く注力できるようになったようだ。最高財務責任者(CFO)のAmy Hood氏は報道陣とアナリストに対し、Microsoftは2018会計年度、「記録的な件数の数百万ドル規模のコマーシャルクラウド契約を締結し、1000万ドル超のAzure契約件数も2倍以上に増やした」と述べた。
最高経営責任者(CEO)のSatya Nadella氏は19日の電話会議で、アナリストと報道陣に対し、次のように述べた。「1つ言っておきたいのは、Tier 1ワークロードがますます見られるようになったと思う。ある意味で、世界で最大規模のブランドのいくつかが成し遂げたことについて、その内容を考えると、かなりの中核を担っている」
Microsoftはこれまで、最大規模の顧客が最近進めているデジタル変革について紹介してきた。Microsoftはこうした取り組みについて、顧客の獲得ではなく、「パートナーシップ」と呼んでいる。
Microsoftの従業員は、新しいソフトウェアやサービスなどの構築で、こうした大型顧客と連携しており、また、これらの企業の組織内部に人を送り込む場合も多い。Microsoftはこれらの販売に「パートナーシップ」を加えて展開していきたい考えのようだ。WalmartやGE、Carlsbergとの連携からも見て取れる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。