
世界のルータが危険に
米国と英国の政府機関は2018年、家庭用ルータやISP、ファイアウォールに対する大規模なサイバー攻撃が実行される可能性があると警告した。米国土安全保障省(DHS)、米連邦捜査局(FBI)、英政府通信本部(GCHQ)傘下のサイバー部門である国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)によれば、侵入されたシステムは国家後援の攻撃グループに貴重な情報を奪われるだけでなく、将来の攻撃の足がかりになってしまう可能性もあると述べている。
5月には、世界各国で50万台超のルータが高度なマルウェア「VPNFilter」に感染していることが明らかになった。VPNFilterには中間者(MITM)攻撃機能が搭載されているとされている。
VPNFilterによる攻撃の背後には、ロシア政府の後援を受けたハッカーがいると考えられている。