SalesforceとAmazon Web Services(AWS)は米国時間9月25日、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中の「Dreamforce 2018」で、両社の提携を強化すると発表した。これにより、顧客に対してよりプライベートな接続と、データ共有に向けた選択肢が提供される。
AWSはSalesforceの推奨インフラプロバイダーとなっている。
同カンファレンスでは以下の統合が発表されている。
- 「AWS PrivateLink integration with Salesforce APIs」(「AWS PrivateLink」とSalesforceのAPIとの統合):この統合の要点は、AWSの開発者がサービスにアクセスするためのプライベートなエンドポイントを提供することに軸足を置いたものとなっている。顧客は、「Amazon Virtual Private Cloud」内からSalesforceのAPIを使用してアナリティクスや機械学習(ML)、顧客データのクランチングを行えるようになる。
- 「AWS Integration with Salesforce Platform Events」(「Salesforce Platform Events」を用いたAWSとの統合):イベント、つまり特定の条件下で起動される自動化されたプロセスを、AWSとSalesforceの間で相互運用できるようになる。これにより顧客は、AWS環境内でSalesforce Platform Eventsをサブスクライブし、アクションを起動できるようになると両社は述べている。プロセスが起動された後、AWS上で実行された処理の結果はSalesforce側に返却される。この統合は2019年に利用可能になるという。
- 「Amazon Connect for Salesforce Service Cloud」(「Salesforce Service Cloud」向けの「Amazon Connect」)による統合:Amazon Connectはクラウドベースのコンタクトセンターであり、これによってService Cloudを用いた顧客のワークフローと、対話型の音声応答や、着信呼自動分配(ACD)、顧客関係管理(CRM)といった機能を統合できるようになる。この統合によって、ボットや人工知能(AI)のサポートも可能になる。Amazon Connect for Salesforce Service Cloudは、既に一般提供が開始されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。