Adobe Systemsは米国時間1月22日、同月3度目となるセキュリティアップデートを公開した。今回対象となった製品は、同社のコンテンツ管理スイートである「Adobe Experience Manager」と、同スイート内でデジタルフォームを作成するための「Adobe Experience Manager Forms」だ。
同社のセキュリティアドバイザリによると、Experience Managerで今回対処された2つの脆弱性の深刻度評価は「中度」(moderate)と「重要」(important)であり、Experience Manager Formsで対処された脆弱性は「重要」と評価されている。
Experience Managerの1つ目の脆弱性(CVE-2018-19726)は、「保存されたクロスサイトスクリプティング」に分類されており、すべてのプラットフォーム向けのバージョン6.0と6.1、6.2、6.3、6.4に影響を及ぼす。
2つ目の脆弱性(CVE-2018-19727)は、「反映されたクロスサイトスクリプティング」に分類されており、すべてのプラットフォーム向けのバージョン6.3と6.4に影響を及ぼす。
Experience Manager Formsの脆弱性(CVE-2018-19724)は、「保存されたクロスサイトスクリプティング」に分類されており、悪用された場合には機密情報の漏えいにつながる恐れがある。また同脆弱性は、すべてのプラットフォーム向けのバージョン6.2と6.3、6.4に影響を及ぼす。
同社はユーザーに対して、これら製品に対するアップデートを早急に適用するよう推奨している。
今回のセキュリティアップデートの提供は、1月に入って3度目となるものだ。最初のセキュリティアップデートでは、「Adobe Acrobat」と「Adobe Acrobat Reader」に存在するクリティカルな脆弱性が対処されている。同脆弱性が悪用された場合、権限昇格(CVE-2018-19725)や任意のコード実行(CVE-2018-16011)につながる恐れがある。
2度目のセキュリティアップデートは「Adobe Connect」と「Adobe Digital Editions」に関連するものだ。このアップデートでは、セッショントークンの漏えい(CVE-2018-19718)と機密情報の漏えい(CVE-2018-12817)につながる脆弱性に対処している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。