フランスDassault Systemes傘下のSolidWorksは、2月10日から13日までの4日間、テキサス州ダラスで年次コンファレンス「SOLIDWORKS World 2019」を開催した。3次元CAD設計/解析ソフトウェア「SolidWorks」のユーザーが世界中から集結する同コンファレンスでは、テクニカルトレーニングや認定試験なども実施される。
基調講演でもSolidWorksでさまざまなモノ作りに挑戦するアントレプレナー(起業家)が紹介された。印象深かったものをダイジェストで紹介しよう。

CAD/CAMソフト用のウェアラブルコントローラを展示していたのは、ポーランドのワルシャワ工科大学の卒業生が設立した3D Motion Controlsだ。コントローラを握りながら掌を傾けると、CAD上の3次元オブジェクトが自在に動く。イメージとしては、CAD/CAMソフト専用の小型マウスを握りながら操作している感覚だ。
SolidWorksで設計したコントローラは掌にジャストフィットするので、握ったままマウス操作やキーボードタイピングが可能。1回の充電時間は15分で8時間稼働する。写真にあるボタン(ライト点滅部分)はカスタム設定が可能。すべてのCAD/CAMソフト用に対応している。
「エンジニアの『あったら便利だな』をカタチにした製品だ。小さくて地味だが、設計作業の効率性は間違いなく向上する」とは同社CEO のMichat Leluch(ミハト・ルルーシュ)氏の弁。