松岡功の一言もの申す

AWSが注力する「ユーザーがパートナーを“品定め”できる制度」とは

松岡功

2019-03-13 10:03

 クラウドサービスで快進撃を続けるAmazon Web Services(AWS)が、パートナー企業向け技術認定プログラムの推進に注力している。この制度はいわばユーザーがパートナーを“品定め”できるもので、AWSのビジネス姿勢を色濃く反映している。今回の「一言もの申す」は、AWSのこのこだわりの制度を取り上げたい。

AWSがパートナーに取得を呼びかける2つの技術認定

写真1:AWSジャパンの渡邉宗行 パートナーアライアンス統括本部長
写真1:AWSジャパンの渡邉宗行 パートナーアライアンス統括本部長

 AWSの日本法人であるアマゾンウェブサービスジャパン(AWSジャパン)が先頃都内で開催したパートナー企業向けの年次イベント「AWS Partner Summit Tokyo」で、同社が推進する2つの技術認定プログラムでの認定を取得するように呼びかけた。

 2つの技術認定プログラムとは、1つが「AWSコンピテンシープログラム」、もう1つが「AWSサービスデリバリープログラム」である。

 同イベントの講演でこれらの説明に立ったAWSジャパンの渡邉宗行 パートナーアライアンス統括本部長によると、コンピテンシープログラムはソリューション分野別のパートナーの認定、サービスデリバリープログラムはAWSの各種サービスの導入実績を持つパートナーの認定で、いずれも「ユーザーから見て選択しやすい」ように見せているのがミソだ(写真1)。

 渡邉氏は、コンピテンシープログラムについては図1を示しながら、現在23のソリューションにおいて認定を設けており、日本では21社のパートナーが合計30ソリューションの認定を取得していると説明。また、サービスデリバリープログラムについても図2を示しながら、現在20のサービスにおいて認定を設けており、日本では26社のパートナーが合計47サービスの認定を取得していることを明らかにした。

図1:AWSコンピテンシープログラムの中身
図1:AWSコンピテンシープログラムの中身
図2:AWSサービスデリバリープログラムの中身
図2:AWSサービスデリバリープログラムの中身

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ランサムウェア対策をマンガで解説、手口や被害のデータから見る脆弱性放置の危険性とは?

  2. セキュリティ

    セキュリティリーダー向けガイド--なぜ今XDRとSIEMの違いを理解することが重要なのか

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. セキュリティ

    マンガで解説、「WAF」活用が脆弱性への応急処置に効果的である理由とは?

  5. クラウドコンピューティング

    生成 AI の真価を引き出すアプリケーション戦略--ユースケースから導くアプローチ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]