長谷寺と凸版印刷が「長谷寺大観音大画軸」をデジタルアーカイブ

大場みのり (編集部)

2019-03-13 15:34

 総本山長谷寺(以下、長谷寺)と凸版印刷は「長谷寺大観音大画軸(だいがじく)」のデジタルアーカイブを実施した。「長谷寺大観音大画軸」は、長谷寺が所蔵する日本最大級の掛軸。明応4年(1495年)、本尊の再建のために設計図として描かれたと伝えられている。

 しかし縦16.46m、横6.22m、重さ125.5kgというサイズから、従来の手法ではデータの取得が困難だった。そこで今回、スキャナを大画軸に合わせて設計することによって、デジタルアーカイブが実現した。さらに、取得したデータを活用して大観音を原寸大で鑑賞できる映像を制作することで、所蔵する寺社以外で神仏を披露する「出開帳」(でがいちょう)も可能にした。この映像は、3月13日に長谷寺や真言宗豊山派宗務所など4箇所で開催予定の「『大観音大画軸』出開帳」で公開される。

大画軸デジタルアーカイブの様子(出典:凸版印刷)
大画軸デジタルアーカイブの様子(出典:凸版印刷)

 凸版印刷は、「人類の資産である文化財の姿を後世へ継承するため、我々はデジタルアーカイブに取り組んでいる。また、これまで培ってきた高精細デジタル撮影や色彩計測に加え、立体形状計測といった技術を背景に、文化財専用の大型スキャナも開発している。さらに、文化財の高品位複製やVR(Virtual Reality:仮想現実)作品の制作など、デジタルアーカイブデータの新たな活用を進めていく」と語った。

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