HP、AI利用のマルウェア防御機能「Sure Sense」発表--ノートPCのラインアップも強化

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-04-17 11:59

 HP Inc.は米国時間4月16日、人工知能(AI)によってほぼリアルタイムでマルウェアを検知しブロックする新機能「HP Sure Sense」を正式に発表した。Sure Senseを使えば、ランサムウェアや未知のマルウェアもブロックできる。また同時に、ノートPCの新しいラインアップも公表された。

 HPによれば、Sure Senseは従来の製品とは違い、深層学習によってマルウェアがどのようなものかを理解し、わずかな時間で脅威を遮断できるという。

 HPは、Sure Senseのマルウェア検出率は99%であり、作られたばかりのマルウェアでも発見可能で、アップデートも最小限で済むと述べている。Sure Senseは動作に基づいてマルウェアを検出する機能も持っており、ランサムウェアの活動を監視する。

 HPの新製品導入担当ディレクターAlex Thatcher氏は、「わが社のテストで、Sure Senseのメリットの1つとして、従来のAIを使ったマルウェア対策ソリューションと比べて誤検出率が非常に低いことが分かった」と述べている。「Sure Senseはホワイトリストを指定する機能も持っているが、それが必要になる場面は想像以上に少ないはずだ」

 HPはこの日、新しいハードウェア製品もいくつか発表している。同社のノートPC「HP EliteBook 800」シリーズには、新型が4モデル発表された。この新たに発表された「G6」シリーズは、第8世代の「Intel Core vPro」プロセッサーを採用し、Bluetooth 5.0とWi-Fi 6に対応している。またオプションとして、最大ダウンロード速度1Gbpsの4G LTEモジュールを搭載することもできる。13.3インチモデルのHP Elitebook 830 G6は、1回の充電で最大18時間動作するという。

 またモバイルワークステーションの「ZBook」シリーズにも新モデルが加わる。これらのモデルも、第8世代のIntel Core vProプロセッサーを採用している。EliteBook 800 G6シリーズ、HP EliteBook x360 830 G6、HP ZBook 14u/15uには、Sure Senseが搭載されるとHPは述べている。

HP

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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