セールスフォース、「Einstein Translation」「Einstein OCR」発表--プラットフォームの活用を支援するローコードサービス

Stephanie Condon (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2019-04-18 12:05

 Salesforceは米国時間4月17日、「Einstein Platform Services」を拡張することを発表した。開発者がSalesforceの「Einstein」人工知能プラットフォームを活用できるように支援することが狙いだ。今回の拡張により、Salesforceの管理者や開発者が翻訳と光学式文字認識(OCR)のためのAI搭載ツールを構築できるようにするローコードサービスが追加される。

 「Einstein Translation」を使用すると、開発者と管理者はSalesforceの「Apex」プログラミング言語を使って、あらゆるSalesforceオブジェクトおよびフィールドの自動言語翻訳を設定することができる。例えば、管理者はこれを使用して、顧客の問い合わせをサービス担当者の母国語に翻訳することが可能だ。このサービスは21の異なる言語間の翻訳に対応する。この機能は、特にSalesforceの多国籍企業の顧客ベースの助けになるはずだ。

 一方、「Einstein Optical Character Recognition」(Einstein OCR)はコンピュータービジョンを使用して文書を分析し、関連情報を抽出する。例えば、Einstein OCRを使用して構築されたツールがあれば、営業担当者はより簡単に名刺から情報を抽出して、適切なSalesforceレコードに送信することができる。

 Salesforceユーザーは、「Salesforce App Exchange」でほかのサードパーティーの翻訳ツールやOCRツールを見つけることも可能だ。しかし、それらを使用することは、自社のデータをそのサービスに渡すことを意味する。

 Einstein Platform Servicesの拡張に加えて、Salesforceは17日、新しい「Einstein Predictions Service」サービスも発表した。このサービスを利用すると、顧客はAIを搭載するEinstein Discoveryのアナリティクス機能をサードパーティーのサービスでも使えるようになる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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