Microsoftは米国時間4月18日、IoTおよびエッジデバイス向けのリアルタイムOS(RTOS)を手がけるExpress Logicを買収したと発表した。買収条件は明らかにされていない。MicrosoftによるとExpress Logicの「ThreadX RTOS」は、マイクロコントローラーをベースにしたデバイスにおいて世界で最も普及しているRTOSの1つだという。
また同社はThreadX RTOSと「『Azure Sphere』は補完し合う」ものだと述べている。
Microsoftの「Azure IoT」担当ディレクターであるSam George氏は、ブログ記事で「われわれはクラウドに対する最も安全な接続手段として顧客にAzure Sphereを推奨するものの、デバイスが持つ制約によってAzure Sphereを利用できない環境では、業界他社のRTOSではなくExpress LogicのThreadX RTOSを推奨する。このRTOSが追加の認証に対応しているうえ、細かい設定を必要とせず『Azure IoT Hub』に接続できるためだ」と記している。
Express Logicはこれまでに62億以上の導入実績を有している。Express Logicのソリューションは、バッテリー駆動でフラッシュメモリーが64KB未満といった、制約の大きなデバイス上でも稼働する。
Express Logicはサンディエゴを拠点としており、1996年に創業された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。