海外コメンタリー

マイクロソフト、「Azure Sphere OS」に独自Linuxカーネル採用までの道のり

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2018-04-20 06:30

 待ち焦がれていたことがついに起こった。Microsoftが独自のLinuxカーネルを搭載したOSを含む新たなスタック「Azure Sphere」を発表したのだ。そのカーネルは「MS-Linux」や「Linux Windows」というわけではないが、それでも特筆すべきニュースと言える。

 Azure Sphereはエッジデバイスのセキュリティを確保するために設計された、ソフトウェアとハードウェアからなるスタックだ。これにはマイクロコントローラと「Azure Sphere Security Service」も含まれているが、ここで最も興味深いコンポーネントはLinuxをベースにした「Azure Sphere OS」だ。

 このことにうそはない。同社のプレジデントであるBrad Smith氏はAzure Sphereを紹介する際、「43年という歳月の後、今日がカスタム版のLinuxカーネルを発表し、流通させていく最初の日となる」と述べた。

 これはテクノロジの歴史において、変化の激しさに驚く一大事と言える。Linuxをガンと称したこともあるMicrosoftの前最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏でさえも、同社が今やLinuxを必要としていると認識している。

 Linus Torvalds氏はかつて、「MicrosoftがLinux向けアプリケーションを開発した時に、私は勝利したと言えるだろう」と述べたことがある。同氏は勝ったのだ。

 もちろん、Microsoftはずいぶん前からLinux向けのアプリケーションを開発しており、2016年にはLinux向けの「Microsoft SQL Server」をリリースしている。

 また同社は、「Microsoft Azure」クラウド上でのLinuxも全面的にサポートしている。2017年の終わりにはAzure上で稼働する仮想マシンの40%がLinuxだったという。同社が現在、Azure上で動作を保証しているLinuxディストリビューションは「CentOS」と「CoreOS」「Debian」「Oracle Linux」「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」「openSUSE」「Ubuntu」となっている。

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