Dockerは米国時間5月8日、Hortonworksの元最高経営責任者(CEO)であるRob Bearden氏が6月上旬にCEOとしてDockerに入社することを発表した。Bearden氏はCEOに就任後、ハイブリッドクラウドがますます普及する世界でデジタル変革を推進するテクノロジーや製品のイノベーションを促すとともに、Dockerのエンタープライズ市場での展開戦略を加速させるという。Bearden氏はDockerの取締役会にも加わる。Dockerの現CEO兼会長であるSteve Singh氏は会長職にとどまる。
Singh氏は2017年にDockerのCEOに起用された。同氏は、数年間でDockerは、事業をデジタルに変革しようと取り組む世界の顧客に対するトップのコンテナプラットフォームプロバイダーとして素晴らしい進歩を遂げたとし、「今後10年間のDockerの市場機会を考えたとき、取締役会と私は、オープンソーステクノロジー企業の構築に関して世界クラスの経験を持つリーダーが必要だと判断した。Robはその条件を満たすリーダーだ」と述べた。
Bearden氏には、エンタープライズ分野のリーダーとしての実績がある。Hortonworksは創業から4年で年間売上高1億ドルを達成するなどハイペースで成長した。また2014年には新規株式公開(IPO)を成功させている。Hortonworksは数カ月前にClouderaと合併した。Bearden氏は商業的に成功を収めたオープンソース企業SpringSourceとJBossなどで最高執行責任者(COO)を務めた経験もあるとDockerは説明している。
Bearden氏は、「この素晴らしいチームと企業の一員になる機会をSteveから提示されたとき、この機会を逃す手はないと思った。企業が次世代のアプリケーションやサービスの生み出そうとする中で、Dockerはそれらの企業のビジネスを新しいデジタルの未来へと推進する競争上の差別化要因となるだろう。私はDockerのチーム、市場展開パートナー、顧客、そしてエコシステム全体と協力して、Steveとチームが作り出した強固な基盤を強化し、規模を拡大して、次の成長と技術革新の波にたいおうしていくことを楽しみにしている」と述べた。