日本製鉄は4月25日、サプライチェーンとエンジニアリングチェーンにおける高度なITの活用を推進するため、人工知能(AI)の開発と適用を可能にする技術基盤「NS-DIG」を整備したと発表した。
NS-DIGは、多種大量のデータをいつでも迅速に解析できるよう、高度な画像解析と深層学習を可能にする高い計算能力を備えている。

NS-DIGの概要(出典:日本製鉄)
AI開発を自動化するツールとして「DataRobot」や「KAMONOHASHI」などを組み込み、データの準備・解析、AIの開発・評価までを一貫して実行できる環境となっている。大規模なAIの開発を効率的に行い、これをデータサイエンティストやスタッフが活用することで、製鉄所のインテリジェント化を進めていく。また今後は、より大規模なデータ解析にも対応するため、NS-DIGのハイブリッドクラウド化も予定している。
同社はこれまで、製造プロセスにAIを適用することで、画像認識による製造状況の監視や出荷工程での荷姿検査などを実現している。