調査

就業管理システム、“働き方改革”で前年度比14.2%増--SaaSがパッケージ上回る

NO BUDGET

2019-07-25 11:51

 ITRは7月18日、就業管理システムに関する国内市場の推移と予測を発表した。2018年度の売り上げは前年度比14.2%増の141億円。比較的高い伸びが見込まれている。

就業管理市場の推移と予測、提供形態別:2016〜2022年度
就業管理市場の推移と予測、提供形態別:2016〜2022年度(出典:ITR)

 その背景については、2019年4月1日から順次施行されている「働き方改革関連法案」により、有給休暇の取得管理や長時間労働の抑制対応が必須となっている点を挙げる。2019年度以降も勤務状況に伴う労働訴訟への備え、従業員の労働意欲向上、離職率の改善といった視点から就業管理の強化が求められ、引き続き高い伸びが予測される。

 提供形態別で見ると、2017年度にSaaS市場は前年度比22.5%増の大幅な伸びを示し、パッケージ市場の売り上げを初めて上回った。2018年度以降もSaaSを選択する企業が増加すると見ており、2022年度にはSaaSが市場全体の約7割を占めると見込む。

 パッケージ専業ベンダーもSaaSの展開や販売を強化している。クラウドサービスをはじめ、より自由度の高いシステムへのニーズが今後も高まっていけば、短期間でSaaSに大きく取って代わられる可能性も有り得るとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]