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マイクロソフトの「Hybrid 2.0」戦略?--「Azure Arc」「Azure Stack Hub」など発表

Mary Jo Foley (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2019-11-05 17:29

 Microsoftが米国時間11月4日より開催しているカンファレンス「Ignite」で行われた最も大きな発表は「Azure Arc」だろう。Arcは何かの頭文字を並べたものではなく、Microsoftやほかのベンダーのサーバーやクラウドサービスにまで、Azureの及ぶ範囲を横断的に拡大するための一連の技術に与えられた名称のようだ。

 筆者は1週間、Microsoftから筆者に提供された情報をできる限り読み、Microsoftやサードパーティーのさまざまな関係者と話をしてきた。この新しい戦略がどのようなもので、Microsoftがこれをどのように推し進めようと計画しているのか、筆者は以下でできる限りうまく説明しようと試みた。

 Microsoft Azureの最高技術責任者(CTO)Mark Russinovich氏は、1週間ほど前に行ったインタビューで、筆者に対し「それは、当社が『Hybrid 2.0』と呼んでいるものの大部分だとわれわれは考えている」と述べており、「これにつなげられる最初の2つのサービスは、Kubernetesと『Azure SQL Analytics』だ」と付け加えている。

 Gartnerの調査担当バイスプレジデントであるSid Nair氏は、Azure ArcAmazonの「Outposts」Googleの「Anthos」に呼応しようとするもののようだと述べている。現時点では、それ以上の部分は、ほとんどが業界のバズワードから構成されているとNag氏は話す。

 筆者がこれまでに確認した、MicrosoftによるArcの最も簡潔な定義は、「Azure Arcは、Azureの管理を拡張するとともに、Azureサービスがオンプレミス、マルチクラウド、エッジにまたがって実行できるようにする一連のテクノロジーだ」というものだ。

 さらにMicrosoftは、Azure Arcの発表と同時に、「Azure Stack」関連のリブランディングを複数行っているようだ。

 Azure Stackは、LenovoやDell、HP、Ciscoなどの一部のパートナー企業が提供する特定のサーバー製品上で動作する、Azureの多数のサービスや技術から構成されたMicrosoftのハイブリッドコンピューティングプラットフォームだが、これは「Azure Stack Hub」となるようだ。「Azure Stack HCI」の名称は変わらない。また、Microsoftのデータ送信デバイスの1つである「Azure Data Box Edge」は「Azure Stack Edge」となるようだ。Azure Data Boxは、Amazonの「Snowball」に対抗するMicrosoftの製品だ。

 Azure Stack Edgeのデータ転送デバイスには、デバイス上でAIを使った推論を実行するためのFPGAがオンボードで搭載される。Azure Stack Edgeについて、顧客は仮想マシン(VM)のサポートなどの新機能を利用できるようになるとMicrosoftは説明している。

 Azure Arcに話を戻すと、Azure Arcは4日よりプレビューを開始している。Microsoftによると、Azure Arcは、オンプレミス、エッジ、マルチクラウドにまたがる複雑で分散された環境をシンプルにしたい顧客向けに、実績のあるAzureのサービスをどこにでも配備できるようにし、管理機能をあらゆるインフラに拡張するものだ。顧客は「Azure Resource Manager」(ARM)、「Microsoft Azure Cloud Shell」、Azureポータル、API、「Microsoft Azure Policy」などの実績のある堅牢な機能を利用して、異なる環境を管理する一貫した統合アプローチを利用できるようになる。またAzure Arcは、Azureデータサービスをオンプレミス、エッジ、そしてマルチクラウド環境で、ユーザーが選択したインフラ上でKubernetesを利用し、実行できるようにする。

 Microsoftは、Azure Resource Managerは今後、AzureでのAzureリソースの管理だけではなく、より大きな役割を果たすものになると考えているようだ。Microsoftの長期的な目標は、Azure Arcの戦略の一環として、顧客がエッジ、オンプレミス、マルチクラウド環境で「Azure DevOps」やセキュリティ機能の恩恵を受けられるようにすることだという。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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