米国時間3月26日、Microsoftはハイパーコンバージドインフラで仮想化アプリケーションを実行できる製品「Azure Stack HCI」を発表した。
同社は、Azure Stack HCIは「これまでわが社のハードウェアパートナーから提供されていた『Windows Server Software-Defined』(WSSD)ソリューションが発展したものだ」と述べている。「Azure Stack」ファミリーの製品になったのは、Azureに接続できるようになったためだ。
Microsoftは2017年にハイブリッドコンピューティングプラットフォーム「Azure Stack」をリリースした。Azure Stackは、顧客やパートナーが、OEM企業が提供する、Microsoftの認証を受けたオンプレミスのサーバ上でAzureのサービスを実行できるようにするものだ。Azure Stack HCIソリューションを利用すれば、古いサーバの更新や整理統合を行いながら、オンプレミスで仮想化アプリケーションを実行することができる。顧客が望むのであれば、Azure StackとAzure Stack HCIの両方からAzureのパブリッククラウドに接続することもできる。
Azure Stack HCIが提供するコンピューティングやストレージ、ネットワーキングの技術はAzure Stackのものと同じだ。「Windows Admin Center」では、Azure Stack HCIとAzureのサービスを統一的に扱える。
Microsoftは今回の発表と同時に、15社のパートナーから提供される70種類以上のAzure Stack HCIソリューション製品のリストを公開している。
Azure Stack HCIソリューションを利用するには、「Windows Server 2019 Datacenter Edition」とWindows Admin Centerが必要だ。Microsoftによれば、Azure Stack HCIからAzure Stackにアップグレードすることはできないが、Azure Stack HCI上のワークロードをAzure StackやAzureに移行することは可能だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。