NECとシーメンス、プラントの稼働を監視するAIソリューションを提供

NO BUDGET

2020-03-10 09:54

 NECとシーメンスは、シーメンスのIoT基盤「MindSphere」とNECのAI(人工知能)技術「インバリアント分析」を組み合わせた監視・分析ソリューションの提供を開始する。

 MindSphereは、プラントやシステム、産業機械などをつなげ、センサーから収集される膨大なデータの活用と高度な分析を可能にする、クラウドベースのオープンなIoTプラットフォームになる。

 またインバリアント分析技術は、大規模かつ複雑なシステムに設置された多数のセンサーから収集したデータをもとに、システムの振る舞いを自動的に学習、モデル化することで熟練者のノウハウまでも可視化することができる。

 具体的には、MindSphereで現場のセンサーデータを収集・蓄積し、インバリアント分析技術で監視・分析までを自動で行えるようにする。これにより、膨大なセンサーデータを容易に可視化・分析できるようになり、生産性向上や運用リスク削減、製品品質の維持、技術者のノウハウ継承に貢献できる。

監視・分析画面のイメージ
監視・分析画面のイメージ

 IoTの普及に伴い、工場のシステムや製造ライン、プラントなどさまざまな場所に設置された多数のセンサーから収集したデータを可視化・分析するニーズが増加している。これらのデータの活用にはデータ収集・蓄積から監視・分析までの一連の流れをシステム化する必要があるが、IoTシステムに関する知識やデータ分析での着眼点など独自のノウハウなどが求められ、ユーザー独自での構築は困難だった。

 特に製造業では、これらの課題に加えて工場ごとまたは属人的なノウハウをもとに工程が進められることも多いため、熟練者の退職や人手不足によるノウハウ継承の断絶が課題とされている。

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