Microsoftは米国時間6月3日、「Windows 10」の最新プレビューをファーストリングに公開した。「設定」にあるディスククリーンアップ機能の「Storage Sense」(ストレージセンサー)の振る舞いを変更している。
同社は5月27日に、「Windows 10 May 2020 Update」(バージョン2004)をメインストリームユーザーに提供開始している。
同社は「Windows 10 Insider Preview Build 19640」のリリースノートで、「フィードバックに基づき、Storage Senseが『ダウンロード』フォルダーの中身を定期的かつ自動的に消去するオプションを無効にした」と述べた。
Windows 10の設定に用意されているStorage Senseは、ローカルディスクに保存されている未使用のファイルを削除し、ディスク領域を解放する機能である。
同社はWindows 10のバージョン1809で、「ディスククリーンアップ」にチェックボックスを用意し、ダウンロードフォルダーのディスク領域を空にするオプションを提供した。ファイルが削除される対象には、ダウンロードフォルダーのほかに「ゴミ箱」や「一時ファイル」などがある。
しかし、ディスククリーンアップの対象に、ダウンロードフォルダーが追加されたことを知らず、ダウンロードフォルダーの中にある、保存しておきたいファイルを誤って削除してしまうユーザーがいた。
Microsoftは2019年に公開した「Windows 10 20H1」のプレビュー(Windows 10 2004)で、ディスククリーンアップの対象からダウンロードフォルダーを取り除いていた。
同社によると、Storage Senseに行った最新の変更により、ダウンロードフォルダーが既にクラウドプロバイダーと同期されている場合、ダウンロードフォルダーの中身が自動的に消去されるオプションがなくなるという。
これにより、ダウンロードフォルダーに同期されているクラウドサーバーから、同期されているファイルを誤って削除するのを防ぐことができるはずだ。
Microsoftはほかにも、ログインロジックを更新した。同社によると、「ログインする際に、ユーザー名を入力するようにPCを設定している場合、間違って頭にスペースを入れてしまっても、エラーがでないようにした」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。