日立、グローバルのIoTビジネスを支援する新サービスを提供

NO BUDGET

2020-06-19 15:46

 日立製作所は6月18日、企業のグローバルIoTビジネスの展開を支援するサービス「Hitachi Global Data Integration」を体系化し、30日から販売を開始すると発表した。

 同サービスは、国や地域を越えてIoT技術の活用で必要となる回線管理を行う「回線接続サービス」、グローバルにデータの収集と蓄積を行うクラウド型の「データ収集・蓄積サービス」、データレイクに蓄積した稼働情報などを可視化する「データ利活用ソリューション」で構成されている。また、これらのサービスは、サブスクリプション型のサービス提供形態により、初期費用を抑え、IoT技術の活用に必要となるシステム基盤の開発・運用コストや負荷を軽減する。

「Hitachi Global Data Integration」概要図(出典:日立)
「Hitachi Global Data Integration」概要図(出典:日立)

 回線接続サービスでは、ユーザー企業が利用を検討する国の通信回線を通信事業者の協力のもと一括で提供し、回線の接続・管理を行う。あらかじめ通信事業者向けのAPIを備えており、国や地域を越えた一元的な回線の制御・管理を速やかに実現する。例えば、海外に出荷された製品や設備のSIM(Subscriber Identity Module)回線の開通・停止や通信状態の管理を可能とするなど、回線接続・管理に要する負荷を軽減する。

 データ収集・蓄積サービスでは、高信頼でスケーラブルな分散処理を実行できるフレームワーク「Hitachi Application Framework/Event Driven Computing(HAF/EDC)」を活用し、取り扱うデータ量の増減に応じて処理スループットを増減させてデータ収集・蓄積を効率的に行う。また外部連携APIを提供し、さまざまな可視化や分析のための各種アプリケーション、社内システムなどとのデータ連携が可能となる。

 データ利活用ソリューションでは、位置追跡や稼働監視、アラート管理など収集データの活用において汎用的にニーズの高いものを標準機能として提供する。海外に出荷済みの製品や設備の位置情報を地図データとマッピングして、地域ごとの圧力や温度などの機器の稼働状態をまとめて一覧表示・グラフ化するほか、異常を検知してアラートを表示して迅速な保守対応を支援するなど、データ利活用に必要なシステム環境を標準機能として提供する。

 提供価格は「回線接続サービス」「データ収集・蓄積サービス」「データ利活用ソリューション」の標準サービスが初期費用50万円、月額39万6000円(いずれも税別)。データ分析サポートや独自仕様の開発、IoTビジネスの展開に関するコンサルティングサービスなどは、オプションサービスとして提供され、個別見積となっている。

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