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オラクルが「オンプレミスでパブリッククラウドを利用できるサービス」に注力する理由

松岡功

2020-07-21 10:21

 日本オラクルが自社のパブリッククラウドと同等の機能を、オンプレミスで利用できる新たなサービスの提供を始めた。米Oracleに続いて日本でもすぐに発表した形だが、Oracleはこのビジネスモデルに強いこだわりがあるようだ。

4年前にスタートした「Cloud At Customer」から進化した新サービス

日本オラクル執行役CEOのKenneth Johansen氏
日本オラクル執行役CEOのKenneth Johansen氏

 「今回発表したサービスは、どの競合他社にも提供できないOracleならではの商品である。最新のOracle Autonomous DatabaseやSaaSアプリケーションなどのOracleのパブリッククラウドサービスを100%利用できるOracle Cloud Infrastructureリージョンだ」――。日本オラクル執行役CEO(最高経営責任者)のKenneth Johansen氏は、同社が7月13日にオンライン形式で開いた新サービスの発表会見でこう強調した。(写真1)

 Johansen氏はさらに、「対象となるのは、自社の情報システムをパブリッククラウドへ移行しようと考えているものの、法規制やパフォーマンス、セキュリティ、レイテンシーなどの理由により、オンプレミスにとどめる必要があるワークロードを抱えておられるお客さまだ」とも説明した。

 新サービスの名称は「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」(以下、Dedicated Region Cloud@Customer)。クラウドサービスの提供に必要な設備一式を顧客のデータセンター内に設置し、Oracleが管理・運用するマネージド型サービスだ。同社のパブリッククラウド「Oracle Cloud」で提供している50種類以上のサービスを利用できるとしている。さらに詳しい内容は関連記事をご覧いただくとして、本稿ではこのサービスのビジネスモデルに注目したい。(表1)

パブリッククラウドと同等の機能を持つOracle Dedicated Region Cloud@Customer(出典:日本オラクルの資料)
パブリッククラウドと同等の機能を持つOracle Dedicated Region Cloud@Customer(出典:日本オラクルの資料)

 実は、Oracleが初めてこのビジネスモデルに基づくサービスを発表したのは、2016年3月のことだ。サービスの名称は「Oracle Cloud At Customer」(以下、Cloud At Customer)。当時はこのサービスを具現化する統合システム製品「Oracle Cloud Machine」に注目が集まった。

 これらを同年4月に発表した日本オラクルの当時の経営トップは、会見で次のように語っていた。

 「当社では今後、オンプレミスとパブリッククラウドの間に、両方をつなぐハイブリッド利用とともに、お客さまの手元でそれぞれのメリットを享受できる利用形態が求められるようになると見ている。その利用形態を実現するサービス群をOracle Cloud At Customerと名付けてブランド化した。Oracle Cloud Machineはその新ブランドにおける第一弾のサービスだ」

 今回の新サービスではAt Customerが「@Customer」になり、「ブランド」とも表現されていなかったが、4年前にスタートしたビジネスモデルが受け継がれているのは間違いない。

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