
Internet Explorer
「Chrome」や「Firefox」、「Safari」で育った現代のインターネットユーザーの多くは、かつて「Internet Explorer」が世界中のブラウザーのデファクトスタンダードだったことを知らないかもしれない。その台頭のきっかけになった特徴の1つは、衰退の原因にもなった。
Sharples氏は、「私はウェブが生まれたときからのウェブギークで、これまでのブラウザー戦争をすべて経験してきた。Internet Explorerが成功したのは、必ずしも技術的に優れていたからではなく、当時主流だったデスクトップOSである『Windows 95』に付属していたからだ。このブラウザーが市場シェアの95%を占めていた時期もある。しかしそれから25年経った今は、ほぼ存在さえしていない」と語った。
同氏の説明によれば、Internet Explorerの衰退は、Microsoftがブラウザー市場を独占しようとしているとして政府から訴訟され、敗訴したときから徐々に始まったという。
「Internet Explorerがその地位を失ったのは大きな出来事だった。それが起こったのは、Microsoftが抱き合わせ販売によって作り上げた偽りの独占が、訴訟を受けて不可能になったためだ。ChromeやFirefoxなどのブラウザーは無料だったため、切り替えのコストは小さかった。消費者も、ウェブ開発者も、あまり多くのブラウザーに対応することはできない。おそらく2種類か3種類の余地があり、最近では2種類かもしれない」とSharples氏は述べている。
Microsoftは2016年にInternet Explorerの多くのバージョンのサポートを終了している。
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