編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

Facebookとグーグル、香港への海底ケーブル敷設を断念

Daphne Leprince-Ringuet (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2020-09-02 13:08

 FacebookとGoogleが一部出資する海底ケーブル敷設プロジェクト「Pacific Light Cable Network(PLCN)」で、米ロサンゼルスと香港を結ぶ計画が撤回された。

 米連邦通信委員会(FCC)に新たに提出された計画では、PLCNが運用する総延長1万2800kmの海底ケーブルは、米国、台湾、フィリピンだけを結ぶことになっている。

 すでに1万3000km近い海底ケーブルが敷設済みだが、この通信ケーブルの運用を開始するにはFCCの認可が必要だった。PLCNを運営する企業らが新たに提出した申請書類では、米国、台湾、フィリピンを結ぶネットワークに関してのみ認可を求めており、香港を結ぶ経路の認可は求めていない。

 当初の計画では、PLCNは香港とロサンゼルスを直接結ぶ海底ケーブルを提供する予定だった。この接続は米国と香港を結ぶ6本のファイバーペアで構成されており、一部のペアには台湾やフィリピンへの分岐が含まれていた。

 このケーブルネットワークの所有権は3つの企業で共有されており、Googleが台湾への分岐を持つ1ファイバーペアを所有し、Facebookがフィリピンへの分岐を持つ1ファイバーペアを所有している。また香港企業のPacific Light Data Co(PLDC)が残りの4ペアを所有し、香港側の陸揚げ当事者になっていた。

 ところが6月、「Team Telecom」と呼ばれる米司法省の評価委員会がFCCに対し、香港に直接陸揚げされる海底ケーブルシステムの運用を認めないよう勧告を出した。中国政府が過去に米国市民の情報を取得する意図を示していることから、中国領内に上陸する海底ケーブルを認可することは、米国の国家安全保障や法執行の利益にならないという。

 それにより、GoogleとFacebookはプロジェクトの計画を一部修正せざるを得なくなった。FCCに提出された最新の申請書類では、PLDCが所有するファイバーペアは運用しないと明言している。

 Googleの広報担当者は、「PLCNのケーブルシステムに関する当初の申請を取り下げ、システムの米国~台湾間および米国~フィリピン間の部分に関する部分だけに修正された申請を再提出したことは事実だ。われわれはすでに確立されているチャネルを通じて、海底ケーブルの陸揚げ許可を得るための作業を続ける」と述べている。

 FCCのGeoffrey Starks委員は国家安全保障上の懸念が優先されるべきだとして、「私はそれらの懸念を共有しており、今後も声を上げ続けるだろう。FCCはわが国の通信トラフィックの安全とセキュリティを確保する必要がある」とツイートした

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]