Microsoftは「Visual Studio Codespaces」(VS Codespaces)のサービス提供を終了し、基本的に同じ製品である「GitHub Codespaces」に統合することを決定した。
VS Codespaces(旧称「Visual Studio Online」)は、構成済みの開発環境を数分間で立ち上げられるようにすることで、開発者の生産性を高めることを目的としたクラウドサービスだ。
同社は、2020年5月に開催された開発者向けカンファレンス「Build 2020」で、VS Codespacesをベースにした製品であるGitHub Codespacesを発表していた。どちらの製品も「Visual Studio」「Visual Studio Code」(VS Code)の関連製品に位置付けられている。
Microsoftによれば、今回の統合の目的は、中身がほぼ同じ製品が2つ存在することによる混乱を減らすことだという。
VS Codespacesのユーザーは、サービスが終了する2021年2月までにGitHub Codespacesに移行する必要がある。
ただし、プライベートベータテストの段階にあるGitHub Codespacesの価格はまだ明らかになっていない。Microsoftは5月に、Visual Studio Onlineのブランド変更に伴って、VS Codespacesの価格をそれ以前の半額以下に引き下げている。
GitHub Codespacesの価格はまだ確定しておらず、「Microsoft Azure」の公式サイトでは価格に言及されていない。
MicrosoftのVisual Studio Online担当プログラムマネージャーであるAllison Buchholtz-Au氏は、VS Codespacesのユーザーは9月4日からGitHubのプライベートベータ版への移行を開始できると述べている。また11月20日以降、VS Codespacesで新しいプランを作成することはできなくなり(既存のプランはそのまま利用できる)、新規ユーザーのサインアップはGitHub Codespacesでしか行えなくなる。
サービス終了日は2021年2月17日で、VS Codespacesのポータルサイトはこの日で閉じられ、「サービス上に残っている全てのプランとコードスペースは削除される」という。
MicrosoftはFAQ(よくある質問)の中で、GitHub Codespacesの価格については、2020年中に予定されている一般提供の開始時に詳細を公開すると述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。