Salesforceは米国時間11月17日、複数タッチポイントの顧客データを統合する「Customer 360 Truth」の一般提供を開始したと発表した。
Customer 360 Truthは2019年に発表された。傘下MuleSoftのテクノロジーと、「Customer 360」プラットフォームの他の重要な機能を活用している。このプラットフォームには、顧客のID管理、顧客データプラットフォーム(CDP)、プライバシー対応、データ管理などの機能がある。
Customer 360 Truthは、顧客データと顧客関係の中心を押さえるという同社の取り組みを具現化した製品だ。他のテクノロジーベンダーもこうした分野を狙っている。SAP、Adobe、Microsoftはデータ分析で提携しており、C3.aiとAdobe、MicrosoftがCRMで連携すると発表した。
Customr 360 Truthのコアコンポーネントには以下が含まれている。
- 「Customer 360 Data Manager」:このコンポーネントによって、Salesforce内外のシステムにある顧客データ群を接続したグローバルなプロファイルが作成され、単一のSalesforce IDで利用できるようになる。このグローバルなプロファイルと単一のSalesforce IDによって、システムを横断する各顧客の情報が単一のビューで得られるようになる。
- 「Customer 360 Audiences」:これは顧客データプラットフォーム(CDP)であり、顧客関係管理(CRM)をはじめとするさまざまなデータソースを横断する顧客データをマーケターが捕捉、理解できるようにする。
- 「Customer 360 Identity」:これにより顧客とIT部門のサインアップやログイン時のエクスペリエンスが効率化、連携できるようになる。根底にある考え方は、さまざまな認証情報を保有している顧客に対して単一のログインを提供するというものだ。
- 「Customer 360 Privacy Center」:これにより、個人の機密データを、そのライフサイクルを含め、法的規制に準拠したかたちで自動的に管理できるようになる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。