セールスフォース、「Revenue Cloud」発表--収益や取引の単一の情報源に

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2020-11-13 12:05

 Salesforceは米国時間11月12日、「Revenue Cloud」を発表した。購入プロセスをより速く、容易にし、新たな収益の流れを加速させ、売上効率を向上させることができるサービスだ。購入や契約更新から収益認識に至るまで、企業が顧客との取引を一元的に確認できるよう支援する。

 「Salesforce Customer 360 Platform」の一部として提供されるRevenue Cloudは、同社の見積請求管理ソフト「Salesforce CPQ」のほか、使用量ベースの課金、柔軟な請求書発行といった請求プロセスを管理するシステム「Salesforce Billing」などの既存製品を組み合わせたものだ。ほかにも、「Partner Relationship Management」ソフトと「B2B Commerce」が含まれる。

Revenue Cloud
 

 Revenue Cloudには、「Multi-Cloud Billing」や、「CPQ-B2B Commerce connector」など、いくつかの新サービスも含まれている。CPQ-B2B Commerce connectorによって、企業はB2B販売向けにデジタル店舗をカスタマイズしたり、セルフサービス購入用のデジタルカートに設定可能な価格を追加したりできる。さらに、収益に関連した業界別のワークフローなど、Vlocityを買収して取得した新技術も統合されている。

 同社はブログへの投稿で、「企業が成長を加速できるように支援したい」と述べている。「取引、ビジネスモデル、収益プロセスの複雑さに関係なく、Revenue Cloudは顧客とのすべての取引データの信頼できる単一の情報源となることができる。また、DocuSign、DigitalRoute、Avalaraなどと提携しているため、企業はRevenue Cloudを拡張して、収益管理プロセス全体を管理できる」

 CPQ、Billing、CPQ for Partner Communities、CPQ for Customer Communities、CPQ & B2B Commerce Connectorなどを含むRevenue Cloudは、一般提供を開始している。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]